逆流性食道炎(最近の話題)

2011年8月26日

食生活の欧米化やピロリ菌感染率の低下、などにより逆流性食道炎が増加しています。

 
食道炎の状態が長く持続すると、バレット食道となり、癌化することがあるため、胸やけなどの胃酸逆流症状のある方は逆流性食道炎があるのかどうか、内視鏡検査をすることが望まれています。
 
 
逆流性食道炎の病態は、胃液が食道内に逆流することです。
その原因としては、食道と胃の接合部にすきまがある状態(食道裂孔ヘルニア)や、肥満、高脂肪食などなどがあります。
日本人で多い、ピロリ菌感染は、酸分泌を低下させるため、元来逆流性食道炎になりにくいとされていたが、近年のピロリ菌感染率の低下に伴い、逆流性食道炎が増加しています。
(ピロリ菌感染による胃潰瘍が減少しているのは良いことなのですが・・・)
 
逆流性食道炎の症状としては胸やけが特徴的であるが、咽喉や腹部頭違和感、胸痛,慢性的な咳などの症状がおこることもあるため注意が必要です。
 
当院では、疑われる患者さんには逆流性食道炎のチェックシートで確認させていただいています。
 
近年、胸やけなどの症状はあるが、内視鏡所見に異常のないNERD(non-erosive reflux disease)とよばれる病態も存在します。
 
いずれも、酸分泌抑制薬で胸やけ症状が改善するときは、胃酸逆流による症状と考えられ、内服加療の適応となります。
 
治療は胃酸の分泌を抑制することとであり、薬物療法、外科的治療、生活習慣の改善(過食や高脂肪食を控え、食後すぐに横になるこ
 
とをやめること、前屈姿勢や腹圧のかかる動作をさけ、就寝時に上半身を高くする)などが行われています。
しかし症状が完全に消失しない患者さんも少なくありません。
 
胃酸を抑制する薬(プロトンポンプインヒビター、PPI)を高用量で投与することができるようになり、逆流性食道炎の治療効果を実感できる機会が多くなりました。

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