胃癌

病態

胃癌の罹患数は年間約10万人で悪性新生物の中で最も多く、癌死亡数は肺癌に次いで2番目に多い癌です。近年ピロリ感染との関連が明らかになりました。症状は胃もたれや胃部不快感、胃痛など。しかしこれらの症状は進行癌にならないと出現しないことが多い。

診断

検診では胃のバリウム検査が多くされているが、やはり直接目で確かめることが出来ること、また組織の検査ができることより、内視鏡検査が胃癌診断には一番有効手段です。

治療方針 

以前胃癌の治療は手術が基本でしたが、早期に発見できた胃癌であれば、内視鏡的治療で根治可能な症例が多くなりました。
転移がある手術不可能な胃癌は化学療法が行われているが、有効性はまだ不十分でです。そのため早期発見が最も重要です。

 胃癌の進行度と治療法 

 胃癌の進行度により、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜剥離術(ESD)、外科手術、化学療法などか
ら選択します。

内視鏡的粘膜切除術(EMR) 

2cm以下の粘膜癌(粘膜の中に留まっている癌)で組織型は分化型(癌が浸潤しにくい)、潰瘍がない場合

内視鏡的粘膜剥離術(ESD)

粘膜内の癌(分化型胃癌)であればある程度の大きさでも粘膜を剥離することで治療ができます。

外科手術 

 外科手術には縮小手術、定型手術、拡大手術が進行度により選択。
縮小手術:胃の2/3未満の切除
定型手術:胃の2/3以上の切除とリンパ節郭清
拡大手術:定型手術に他臓器合併切除
化学療法
 切除不能の進行癌や、再発、非治癒切除例

最近は個人情報保護などの考えもあり、原則として病名を患者本人に告知することが増加しています。
治療の方法と効果、予後、他の治療法、再発の可能性など医師より詳細説明後に治療が開始されます。