逆流性食道炎

 

病態

 
最近は逆流性食道炎の患者数は増加しており胃カメラ検査で約1-2割りの方がが逆流性食道炎と診断されています。主な症状は胸やけですが、その他、胸痛、嗄声、のどの違和感、喘息用の咳などの症状もでることがあります。 
治療はプロトンポンプ阻害薬(PPI)が非常に効果的。薬を飲むと1~2日で症状が改善します。しかし薬をやめると再発が多く、逆流性食道炎予防、合併症予防のための長期に薬を飲むことが必要になる場合が多い。 

Fスケール問診表 

逆流性食道炎の診断及び治療経過中の効果確認のための問診表です。 
1~12番の症状をチェックしてください。(ない:0点、まれに:1点、時々:2点、しばしば:3点、いつも:4点)で総合得点を計算し8点以上であれば逆流性食道炎の可能性が高いと判断できます。(感度62%,特異度59%、一致率60%)
  1. 胸やけがしますか?
  2. おなかがはることがありますか?
  3. 食事をした後に胃が重苦しい(もたれる)ことがありますか?
  4. 思わず手のひらで胸をこすってしまうことがありますか?
  5. 食べた後気持ちが悪くなることがありますか?
  6. 食後に胸やけがおこりますか?
  7. 喉の違和感(ヒリヒリ感)がありますか?
  8. 食事の途中で満腹になってしまいますか?
  9. ものを飲み込むと、つかえることがありますか?
  10. 苦い水(胃酸)が上がってくることがありますか?
  11. ゲップがよくでますか?
  12. 前かがみをすると胸やけがしますか?
参考:M.kusano et al: J Gastroenterol 39,888 (2004)

治療

治療は生活指導、薬物療法、手術などが行われています。手術は逆流を防止する治療法であり、薬の効果が弱い人に行われているが、最近なPPIでほぼ治療効果があるため手術数は減少しています。 
生活・食事指導は治療の基本です。寝ている時にはの上半身をあげて寝ること(30度くらい)、右側臥位は胃酸が逆流するため気をつけること、食べすぎや肥満の防止すること、脂肪分を減らすこと、禁煙などが勧められています。しかし生活習慣の改善のみで逆流性食道炎が治癒することは少なく、ほとんどの患者でお薬を飲んでいただいています。 
逆流性食道炎は再発しやすい病気であり、合併症として出血や狭窄、バレット食道(癌化することあり)胃酸により喘息用症状がおこることもあります。そのため定期的な胃カメラが必要です。 
基本的に症状が無くなっても、長期に服薬が必要です。
リンク