上部消化管内視鏡検査において胃蠕動運動を抑制する薬は検査をスムーズに行い、より精度の高い観察を行うために用いられている。

代表的な薬である抗コリン薬(ブスコパン)は副交感神経の働きを抑制し、胃の蠕動を抑えます。しかし薬の全身への作用のため、緑内障、前立腺肥大、心疾患、甲状腺機能亢進症などの
病気を持つ人はブスコパンを使用することができません。そのような方のために開発されたのが、ミンクリア(内服散布液)です。
ミンクリアは20mlを内視鏡の先端より散布することにより胃の蠕動運動を抑制することができる薬です。
内視鏡を胃に挿入後散布してみると・・・1分後頃より確かに胃の蠕動が弱くなり・・・止まったような・・・
観察自体はスムーズにできます。副作用が少なくブスコパンやグルカゴンを使用したくない場合に有用と考えられた。
胃が動きながらでも普通に観察できるという考えもあり、薬の副作用予防のためにも、注射自体をしないことが多くなってきました。